実はわたくし
全くのタコであります。
「ゆにっくす」の知識は全くといて良いほど無いです。こんな私が無謀にもSS-10を入手し、RedHatLinux導入しようとしているんですが、大丈夫なんでしょうか?


●Fujitu S-4/10(SparcStation10以下SS-10)を入手

 

ss1001

某ルートよりタダでもらってしまった。
CPU—SuperSparc 40MHz?
RAM—176MB〜こりゃ凄いぜ
HDD—1.3GB+430MB
FrameBuffer—SunGX


このスペックで、今でも使えるのかどうか全くわからん。
それどころか使い方もわからんぞ。


さて、どうする?


SUNってモニターが専用じゃなかったっけ?
しかも水平垂直同期がコンポジットだったりするんじゃないの?
ウチのSONYのマルチスキャンで写るんだろうか?
不安はあるがモニターケーブルに13W3-HD15変換コネクタを付けて、、、
電源ON!!
あ、、、き、来た!!
ちゃんと同期するじゃん。


あー
なんか
画面に呪文がいっぱい。
OS入ってるみたいだなあ。


SUN OS 4.3


これがSolarisってヤツ?(←勘違いしてる)


LOGIN:


と言われても前に使ってた人のユーザー名もパスワードも知らないし
ええい 「root」
どうだ
ありゃ?
通った。パスワードいらないみたいだなあ。


ホームページ作る時にちょっとだけコマンド覚えたからね。
「dir」
おっと違った、DOSのクセでついやってしまう。
「ls」
でした。


いろんなディレクトリを探検していくうちにopenwinなるディレクトリを発見。


もしやこれは、、、
「openwin」
なんか来た、、、わあ!OPEN WINDOW 日本語版 だって!!
おお、マウス使える。
ファイルマネージャー おお使える使える。
ソフトのお試し版もあるぞ。こいつらも動く。


あら?


マウスが動かん。


フリーズ


ええい、電源切っちゃえ。



●RedHatLinux 5.1 for SPARCを入手
もともと付いてたHDD(1GB)はもったいないから手を付けずにおくことにして新規に2.4GB(SCSI-2)を購入。
まずHDDを載せ替えて、
SCSI IDは3ね。
電源ON
「ok」
が表示されたら
「boot cdrom」
来た来た。
「SILO」
「BOOT:」
RedHatLinuxのインストール開始
しかし、ここで思いがけないトラブルが、、、
FDISKが終わってディスクのフォーマットを開始直後に止まってしまう、、、こんな絵を残して。
error
何回やってもだめ、、、
SUNの純正ディスクに変えても結果は同じ。
SCSI IDを変えてみたり、DOS/V機でフォーマットし直したり、フロッピーからブートしたり、、、思い付く限りのことをしてみたが、やっぱりだめ。
購入した「ぷらっとほーむ」さんにも尋ねてみたが解決策は見つからず、、、
途方に暮れること2日、そして 妙案が浮かんだ。
SS-2がある!!
LinuxをSS-2にインストールしといてディスクだけをSS-10に入れ替えれば動くのでは?
もしこれで失敗すればインストールディスクの不良も考えられる。
早速実行
でもこのSS-2、 NVRAMが電池切れなんだよね。だから BOOTできない。
分解して電池交換するか。
NVRAMをはずして、、、
電池ボックスをペンチでパキパキ、、、
電池出てきた。
新しい電池(1.5vボタン電池x2=3v)と結線、ハンダ付け。
よし出来た。
これを元に戻して、、、?
あれ?
後ろ前どっちだっけ? 、、、なんとなく、、、こっち
電源ON!
こ、来ない、、、
NVRAMは、、、 あちっ
熱くて触れない
ヤバイ、逆だったか、、、
電源を切ってNVRAMを差し直して電源ON。
ダメかと思いきや、ちゃんと立ち上がってきた。でもNVRAMは死んだようだ。やはりBOOTできない。
なんとかBOOTできないものかとWEB上で情報を収集。
電池が切れていても、 わけのわからん呪文 を入力すれば電源を落とさない限り使えることが分かった。
「ok 1 0 mkp」
「ok 55 1 mkp」
「ok ab f mkp」
「ok boot cdrom」

「SILO」
BOOT成功!!
インストールも完了!
電源を切り、HDDをSS-10へと載せかえる。
そしてスイッチON!!!
おお!?
「SILO」
BOOTしているう。。。。
XWINDOWもイケるじゃん。
SparcでLinuxなんて、、、なんか偉い人になった気分。
ちょっと前まで高くて手が出せなかったからねえ。
がしかし
止まる、、、
突然固まる。
仕方ないから電源を切る。
再起動。
「SILO」
来るじゃん。
そして
起動途中で止まる。
ちくしょー
ここまでか
何回再起動しても結果は同じ。
再びHDDをSS-2へ載せかえ、再インストール。
SS-10へHDDを戻しLinux起動。
そして
また止まる。
再起動しても、起動途中で止まる。
この 「タコ壷サイクル」 を何回繰り返したか、、、
Sparc、、、Linux、、、しろうとにはあまりにも敷居が高すぎた。
わたくし「はさみ」はもう少し修行してまいります。



●それから1年後

SS-10の使用を諦め、メモリーを他の機種(SS-20!)へ流用しようと思い、RAMモジュールをよーく見ると、 斜めに差さってるヤツが1枚あるではないか!!

今まで不調だった原因はコイツか?

しっかりと奥まで差して、電源投入。

なっなんと

176MBだったはずのメモリーが 256MB に!!

さらに、Linuxも起動途中で止まらないぞ。


XWINDOWもバリバリ動く。

この1年間、何やってたんだろ、俺。


でも、幸福は長くは続かないのであった。


CPUの型番を調べようとMBUSから抜いたのは良いが、再び差しても起動しない。

電源は入るのだが画面には何も表示されない。

真っ暗なまま。

電源を落とし、再びCPUモジュールを見てみると、、、

cpupin

コネクタのピンが曲がってるう〜っ。 (写真 印部分)

これが原因で接触不良だったワケね。ラジオペンチで曲がりを修正して、、、

ん〜。コネクタが細いから結構難しいぞ。

ピンをつまんで、、、 まっすぐに、、、 も・ど・す・・・


あ〜〜!!!

折れたぁ〜!!!


折れたピンをハンダ付けしうようとも思ったが、根元から折れてるし、場所も狭いからほぼ不可能。ここで慌ててはいけない。 そうだ! 良い考えがある。

マザーボードのMBUSスロットに針金でも差しときゃいいんじゃないの?

、、、で、やってみた。

mbus

電源を入れると今度はちゃんと起動した。

これにて一件落着。


で、これだけ苦労したにもかかわらず、 Solaris2.5にしてしまいました。

やっぱり、SunにはSolarisだよね。 ← 一度言ってみたかった

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