●SPARC Station 20 仕様


002

CPU : ROSS Hyper SPARC 125MHz
RAM : 256MB
HDD : QUANTUM Viking 4.2GB
WesternDigital 9.1GB ← 追加
FB : SunZX(leo) 24bit color ← 追加
LAN : Sun bigmac 100Base ← 追加
CD-ROM / FDD / ISDN
MONITOR : GDM-20D10(20inch)

全部で5万円くらいですかね。(2001年6月現在)中古パーツをコツコツ集めて作りました。「憧れのSunでバリバリ仕事、、、」 ができるようにZX、bigmac、9.1GB HDDを追加しました。 このスペック、発売当時なら冗談抜きで、かかった費用の100倍近い値段だったはず。ま、昔の話ですけど。


●Solarisがインストールできない!!

ram

RedHat LinuxはインストールできるのにSolaris2.5がインストールできないという奇妙な現象が起きてしまった。インストールCDからのBOOTの際、
Can’t deduct msgbuf from physical memory list
Program terminated
とエラーメッセージが出て先へ進まない。Solaris2.5、2.6どちらも結果は同じ。フィジカルメモリーっていうことは、、、もう一度メモリースロットを見直してみる。異常は無さそうだが、気になる点がひとつ。メモリースロットが一本空いている(写真の矢印部分)。そういえば、メモリーを番号の若いスロットから差していかないとうまく認識しないマシンがあるという噂を聞いたことがある。そこで空スロットへメモリーを差してみると、見事にCDからBOOT開始。ついでにSolarisインストール。


●Solaris? それとも Linux?

Solaris2.6をインストールできたのは良いが、いまいち使い勝手が良くない、というかよくわからない。Netscapeのインストールに2時間もかかってしまう始末。UNIXの知識はほぼゼロだからね。ここまでマシンをセッティングできただけでも奇跡ですよ。このままSolarisを使い続けても、こんなことでは先が思いやられる、、、やはりLinuxにしようかな、、、 しかし、手持ちのRedHat Linux 5.2は英語版なのでなにかと面倒。そこで Vine Linux 2.15CR。これなら日本語OKです。しかも、Intel、Mac、Alpha、Sparc版同梱でお買い得。ところで、ZX(フレームバッファ)とBigMac(100Base LAN)のドライバーがあるんだろうか、、、 とりあえずインストールを試みる、が、いきなりトラブル。インストーラーで日本語を選ぶと文字化け。GUI、CUIどちらもダメ。それどころか、そのままインストールを続行するとフリーズ。仕方がないので英語でインストール。これはインストーラーが英語になるだけで、Vine Linux自体は日本語版がインストールされます。 インストールは無事終了、しかし、さらにトラブル。グラフィカルログオンで先へ進めない。キャンセルすらできない。通常のログオンなら問題なく使えるので、とりあえずこちらは保留。


●ZXはどうだ

leo

ZXはデカイ(写真左。右はTGX)。SBUS2枚分の幅が必要になる。これでやっと24bitカラーで表示できます。インストーラーが自動的にZXを認識したらしく、特に設定しなくてもフルカラー環境になっていました。


rom_rev

ZX装着時の起動ロゴ


●Sun BigMac

bigmac

「Bigmac is medium rare…」
error
以前、RedHat Linux 5.2インストール済みのSS-20へ、型番不明のSBUS100BaseLANカード(左写真)をドライバー等の設定をしないまま装着した際、起動途中で上記のようなエラーメッセージとアスキーアートが出て止まってしまった。
最初は何のことか解らなかったが、調べてみるとBigmacはこのLANカードのニックネーム(コードネーム?)だということが判明した。


「BigMac(マクドナルドのハンバーガー)は生焼けですよ」
つまり、
「このLANカード(Bigmac)は設定が済んでいませんよ」
と解釈できる。洒落たことを言うもんだ。
いやいや、ちょっと待った、感心している場合ではないぞ。
RedHatで動かなかったこのカードがVineで動くのかぁ?


案の定、Vine Linuxのインストール時にはこのBigmacを認識してくれなかった。カードが使えないというだけで、OSがフリーズするようなことはないようなので、とりあえずひと安心。ファイルサーバーとしても使いたいので最低でも100Base程度のスピードが欲しいよね。SS-20内蔵の10Baseではちょっと遅いっす。
Bigmac用のドライバーないかなぁ~。
/usr/src/linux make menuconfig を実行して、 Network device support を探すと、、、 あった!Sun BigMAC 10/100baseT support!! これでBigmacが使える? まず、この項目を使用可能にし、 その後、 conf.modules をいじったり、カーネル再構築だのいろいろ試行錯誤し、何回目かの再起動でやっと認識した。 使用したドライバー(モジュール)は sunbmac です。 正式なインストール手順は他のLinux関連サイトや解説書を参考にしてくださいね。正直なところ、どうやったのか私もよく覚えてないんです。

●最後に

このマシンをGUIでワークステーションとして使うには、やはり荷が重過ぎた。CPUの性能はPentuim200~233MHz相当ってとこですからね。同価格ならばIntel系マシンの方が処理は速いでしょう。5万円もあれば1GHzマシンが組めるし。(2001年10月現在) さらに難点がもうひとつ。使えるアプリケーションが意外と少ない。出回っているバイナリはほとんどi386用だし、ソースからはコンパイル中にエラーが多発したりして、私のような初心者では手も足も出ないです。仕事の関係で2DのCADとExcel並みの表計算くらいは欲しいんだけど、SunOfficeでさえSparc-Linuxに対応していない。これならSolarisの方が良かったかなあ。 とりあえず、SAMBAでWindowsマシンと繋ぎ、ファイルサーバーとして使っています。Sunのマシンは24時間365日電源入れっぱなし前提の設計だから、安定性はそこいらのDOS/V機とは比較にならないほど良いでしょう。当然、サーバーとしての用途に向いているはず(だと思う)。でも、せっかく、フレームバッファにZXを入れて20インチモニターに繋いでるんだから、やっぱり このマシンでバリバリ仕事したーーーい。

追伸

2002年6月から約2年間、自宅Webサーバーとして24時間電源入れっぱなしで動かしていました。FTPサーバーやWebサーバーが極まれに止まってしまうといったLinux上でのトラブルはありましたが、ハードウエアのトラブルは全くありませんでした。さすがSunです。

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